Inkscapeで円を描くときに使う「円/弧ツール」。
使い方によって、半円(円弧や扇形)など色んな円を描くことができます。
この記事では、円や半円の描き方についてご紹介します。

簡単に半円や円弧を描くことができます。
事前準備
具体的な手順に入る前に、Inkscapeのインストールがまだの方は、先にインストールを済ませます。
完成イメージ
今回は、スイカの描き方をご紹介しながら、円(正円も)・半円・円弧を描く方法を説明していきます。

Inkscapeで円(正円も)を描く
まず、円を描いていきます。
円ツールを選択
ツールバー「円/弧ツール」を選択します。
円を描く
ドラッグすると、円を描くことができます。
キーボード「Ctrl」キーを押しながらドラッグすると、正円を描くこともできます。

メニューバーの「オブジェクト」→「フィル/ストローク」から円がスイカに見えるような色に設定しました。
色と線の太さの具体的な設定方法は、次の2つの記事を参考にされてください。

今回は、「フィル/ストローク」の「ストロークのスタイル」タブから幅を「10px」に、端を「角」に設定しました。
Inkscapeで扇形を描く
次に、扇型を描いてみます。
扇形を描くには、円を描く必要があります。
ノードツールを選択
前章を参考に円を作成したら、ツールバー「ノードツール」を選択します。
選択すると、円にノード(点)が 左・上・右の3点 あるのが分かります。
ノード(点)を円の外側へ
右のノード(点)を 円の外側 へドラッグします。

右のノード(点)を右にドラッグすると、下画像のようになります。

ドラッグしてノード(点)を移動させると、扇形を描くことができます。


パックマンみたいな形になります。
半円を描く
キーボード「Ctrl」を押しながら、半円になるような位置(左のノードに一致する位置)にドラッグします。

スイカに見えない…
スイカを描こうとしていましたが、上の線(ストローク)があると、スイカの感じに見えません。
円弧の部分だけに線(ストローク)があるようにしようと思います。

次の章では、スイカをきちんと描ける方法をご紹介します。
Inkscapeで円弧を描く
最後に、円弧を描いてみます。
扇形同様円弧を描くには、円を描く必要があります。
ノード(点)を円の内側へ
「Inkscapeで円(正円も)を描く」を参考にして円を作成したら、右のノードを 円の内側 へドラッグします。

半円を描く
キーボード「Ctrl」を押しながら、半円になるような位置(左のノードに一致する位置)にドラッグします。

スイカの完成!
今度は、円弧の部分のみ線(ストローク)が描かれて、スイカの皮に見えるように描くことができました。

扇形や円弧を完全な円に戻す
一旦、扇形や円弧に設定すると、新たに描いた円でも、完全な円を描けない状態になります。

一見完全な円に見えても、若干隙間があるような、扇形や円弧になります。
ツールバー「円/弧ツール」を選択して、画面上部の「シェイプを弧や扇形でなく完全な円に」を選択します。
すると、完全な円に戻すことができます。

まとめ
この記事では、Inkscapeで円(正円も)・半円・円弧を描く方法を、スイカの描き方をご紹介することで、説明しました。
簡単に描くことができるので、ぜひ描いてみてください。
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