「PDFの文字を編集したい」という方向けに、PDFを編集する手順をご紹介します。
この記事はこんな人におすすめです。

- PDFの文書の文字を目立たせたい
- PDFの文書を修正したい
この記事を読むと以下のことがわかります。
- PDFで文字を入れる方法
- PDFで文字に線を引く方法
- PDFで文字を修正する方法
PDF編集の流れ
はじめにPDF編集の流れをざっくりまとめると以下のようになります。
- Adobe Acrobat Reader DCのインストール
- PDFを開く
- ツールバーを開く
- それぞれの編集ツールを選択
では、順番にみていきましょう。
Adobe Acrobat Reader DCのインストール
今回はAdobe Acrobat Reader DCを使った編集方法をご紹介します。
Adobe Acrobat Reader DCのダウロードがまだの方は、まずインストールを行います。
こちらの記事でインストール方法についてご紹介しています。
PDFファイルを開く
PDFファイルをAdobe Acrobat Reader DCで開きます。
ファイルを右クリックして、「プログラムを開く」から「Adobe Acrobat Reader DC」を選択します。

ツールバーを開く
PDFファイルを開いただけの状態では、マーカーを引いたりはできますが、編集できる完全な状態ではありません。
ツールバーを開いて、編集モードにしていきます。
メニューバー「表示」から「ツール」を選択して「コメント」→「開く」をクリックするとツールバーが開きます。


画面右の「コメント」をクリックすることでも、ツールバーを開くことができます。

ツールバーが開きました。これで、編集できる環境が整いました。
それぞれの編集ツールを選択
ここからは、具体的な編集手順をみていきます。
今回は、以下の3つの方法についてご紹介します。
- 文字を入れる
- テキストボックス
- 文字を修正する
では、順番にみていきましょう。
文字を入れる
まずは、文字を入れる方法をご紹介します。
文字を入れる方法には以下の2つがあります。
- 文字単体で入れる
- 文字に線を引く
2つの違いは簡単に言うと、文字の背景があるかどうかです。
実際に見たほうが分かりやすいので、早速内容に入っていきます。
文字単体で入れる
[テキスト注釈を追加]を選択して、文字を入れたいところをクリックします。
すると、入力できる状態になるので、文字を入力していきます。
フォントや文字サイズ等は文書右上から設定できます。

テキストボックス
[テキストボックスを追加]を選択して、入力範囲(テキストボックス)を指定します。
すると、入力できる状態になるので、文字を入力していきます。
前項同様、フォントや文字サイズ等は文書右上から設定できます。

文字に線を引く
次に、文字に線を引く方法をご紹介します。
文字に線を引く方法には以下の3種類があります。
- マーカーを引く
- 取り消し線を引く
- 下線を引く
内容に入る前に、1点注意することがあります。
今回ご紹介する機能が使えるPDF文書は、WordやExcel、PowerPointなどをPDF化した文書のみです。
紙媒体の文書をスキャナーしたPDF文書には、この機能が働きません。
紙をスキャンしたPDFは、文字に線を引く機能が使えない
注意点が分かったところで、早速内容に入っていきます。
マーカーを引く
マーカーを引きたい文字を選択した状態で、[テキストにハイライトを表示]をクリックします。

マーカーの色を変更するときには、ツールバーの右のほうにある色付きの「●」を選択します。
すると、カラーパレットが表示されるので、色を変更できます。

取り消し線を引く
取り消し線を引きたい文字を選択した状態で、[テキストに取り消し線を引く]をクリックします。
線の色を変更するときには、前項同様にツールバーの右のほうにある色付きの「●」を選択します。
すると、カラーパレットが表示されるので、色を変更できます。

下線を引く
下線を引きたい文字を選択した状態で、[テキストに下線を引く]をクリックします。
下線の色を変更するときにも、前項同様にツールバーの右のほうにある色付きの「●」を選択します。
すると、カラーパレットが表示されるので、色を変更できます。

文字を修正する
最後に、文字を修正する方法をご紹介します。
文字を修正するには、大きく分けて2つの工程が必要になります。
- 文字をなくす
- 文字を追加する
では、順番にみてみましょう。
文字をなくす
手順1. 長方形で文字を隠す
[描画ツール]から「長方形」を選択、隠したい文字付近をドラッグします。

手順2. 作成した長方形を背景と同じ色にする
長方形を右クリックして、[プロパティ]を選択します。

「長方形のプロパティ」が開きますので、長方形の線や塗りつぶしの色を選択します。
欲しい色が見つからない時は、[他のカラー]を押すと、細かい色を設定できます。

設定が完了したら[ok]をクリックします。

本来は長方形を白色に設定して背景に馴染ませるところですが、分かりやすくするために長方形を黄色にして説明していきます。
文字を追加する
手順1. 文字を追加する
前半でご紹介した「文字を入れる」→「単体で入れる」の方法を活用します。
[テキスト注釈を追加]を選択して、任意の場所をクリックして修正後の文字を入力します。


文字は、作成した長方形の外側であればどこでも入力できます。
手順2. 追加した文字を修正前の文字位置に移動する
追加した文字を修正前の文字があった位置に移動していきます。
文字の周りが青枠で囲まれたら、移動できる状態になっています。青枠をクリックした状態で、マウスを動かすと移動することができます。


ツールバーの一番右にある「閉じる」をクリックして、ツールバーを閉じると文字を移動しやすくなります。
フォントや文字サイズ等は文書左上から設定したら、文字の修正が完了です。
最後に、1つ注意点があります。
これはPDF編集機能の全般に言えることですが、今回編集した内容は、後から何度でも修正することが可能です。
逆にいうと、編集内容をすべて削除して上書き保存されたら、今までしてきた編集がないものになってしまいます。
もし編集を確定したい、修正されたくないという場合は、一度印刷してもう一度スキャン(PDF化)することをおすすめします。
まとめ
この記事では、PDFで文字を編集する方法についてご紹介しました。Adobe Acrobat Reader DCを使うことで、簡単にPDF編集を行うことができますので、ぜひ試してみてください。