ゲルカヤノとは
GEL-KAYANOとは、アシックスの看板ランニングシューズで、30代続く超ロングセラーシリーズです。
着地時に脚が過度に倒れ込むの防ぎ、安定感を重視するスタビリティタイプの代表的シリーズです。
GEL-KAYANO30は、そんなGEL-KAYANOシリーズの30代目ということになります。
ちなみに、GEL-KAYANOのネーミングの由来は、デザイナーである榧野俊一(カヤノ シュンイチ)さんからとったものらしいです。
ゲルカヤノ30のサイズと重さ
まずは、GEL-KAYANO30のサイズと重さについてご紹介します。
サイズ展開
GEL-KAYANO30のサイズ展開は、次の通りです。
メンズのサイズ展開
サイズ展開:24.5cm~32.0cm
幅:STANDARD / EXTRA WIDE
メンズには、STANDARD(標準)とEXTRA WIDE(かなり幅広)の2つの幅が用意されています。
レディースのサイズ展開
サイズ展開:22.5cm~26.5cm
幅:STANDARD / WIDE
レディースには、STANDARD(標準)とWIDE(幅広)の2つの幅が用意されています。
重さ(実測)
GEL-KAYANO30の重量は、メンズのサイズ25.0cm、幅STANDARDで「255g」でした。
ゲルカヤノ30の構造
GEL-KAYANO30の構造について、次の4つに分けてご紹介します。
- インソール(中敷き)
- ミッドソール
- アーチサポート
- アウトソール(靴の裏)
インソール(中敷き)
インソールは、優れた通気性&クッション性を持った、オーソライト社のインソールが採用されています。
表面素材も滑りにくい素材でとても快適です。
また、かかと部部には「カーボンフットプリント」という、製品のライフサイクルで発生する温室効果ガスの総量がプリントされていて、デザイン上もいいアクセントになっています。
ミッドソール
GEL-KAYANO30のミッドソールは、基本的に「FF BLAST PLUS ECO(エフエフ ブラスト プラス エコ)」という素材を使用しています。
そして、かかと部分には、「PureGEL(ピュアゲル)」という素材を使用しています。
FF BLAST PLUS ECO
GEL-KAYANO30は、ミッドソールの全面に「FF BLAST PLUS ECO」という素材を使用しています。
「FF BLAST PLUS ECO」は、やわらかなクッション性持ちながら、環境にも配慮した素材になっています。
PureGEL
GEL-KAYANO30は、かかと部分に「PureGEL」という素材が使われています。
「PureGEL」は、従来のGELよりも約65%やわらかいのが特徴です。
クッション性を強く感じられ、安心して着地することができます。
GELがみえないデザインになっていますが、走行中は確実にGELを体感することができます。
ミッドソールのデザイン
全体的にかなり(特に内側)の広がりをもたせた、ボリューム感のあるデザインが採用されています。
見た目の好みは分かれるところだと思いますが、間違いなく履き心地がよく、安定感のあるミッドソール形状だと思います。
アーチサポート
アーチ部分には、「高反発フォームパーツ」が採用され、内側に倒れこまないような仕様になっているようです。
ミッドソールの内側に配置されたこのフォームパーツが、走行時の接地衝撃のたびにアーチの位置を適切な位置へ回復するのを促し、より効率的な走りをサポートします。
「高反発フォームパーツ」は、下画像でいうとミッドソールの真ん中にあるは灰色の部分になります。
従来は固い素材で内側に倒れこまないようにしていましたが、GEL-KAYANO30からは高反発素材で跳ね返して倒れこまないように変更されたようです。
実際履いてみても、従来のGEL-KAYANOと比較して、安定感を重視するスタビリティモデル独特の固さを全く感じなくなっています。
アウトソール(靴の裏)
従来モデルより全体的にかなり幅広に設計されており安定感向上が期待できます。
かかと部分には耐久性に定評のあるAHAR+が採用されていて、長く使用いただけると思います。
ゲルカヤノ30のサイズ感
クッショニング系ランニングシューズの標準的なサイズ感で問題ないと思います。
私は以下に示すシューズは全て標準Widthの同サイズを履いています。但し私自身の個人的感想はこれらのシューズの中では少しですが、1番足長が短く感じます。サイズ感は人によって感じ方が変わるデリケートな部分ですので、ぜひ試し履きをおすすめします。
- NewBlance FreshFoamX880 Width D
- NewBalance Fuelcell Propel V4 Width D
- HOKA ONE ONE CLIFTON8 Width D
アシックスのクッショニング系(GEL-NIMBUS/GEL-CUMULUS等)をお持ちならそのままのサイズで問題ないとおもいます。
ゲルカヤノ28と比較してみた
GEL-KAYANO30とGEL-KAYANO28を比較してみました。
左はGEL-KAYANO30、右がGEL-KAYANO28です。ミッドソールの形状やGELの配置に仕方など全く別物のように変化しています。
GEL-KAYANO28からのデザイン上の最大の変化は、厚みもさることながら、GEL素材が中に入ってしまって外から見えなくなってしまったことですね。
個人的に見えなくなると寂しい気もします。ただ履き心地は圧倒的にGEL-KAYANO30の方が好みです。
ゲルカヤノ30がおすすめな人
GEL-KAYANO30は、こんな方におすすめです。
- これからランニングを始める方
- 足底・膝・腰などが不安な方
- フルマラソン初挑戦で何を選んでいいか悩んでいる方
また、GEL-KAYANO30は、EXTRA WIDE(かなり幅広)があるので、クッション性の高く幅広なランニングシューズをお探しの方にもおすすめです。
まとめ
この記事では、GEL-KAYANO30についてレビューしました。
GEL-KAYANO30は、走行中もとても安定感があり、とても履き心地の柔らかいシューズです。
アシックスのフィット感(特に踵部分)も相まって私が使用してきたランニングシューズの中でもトップクラスの快適さです。
上記の「おすすめな人」に一つでも当てはまれば、きっと買っても満足していただけると思います。
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