LINEスタンプを作成している方向けに、審査基準やリジェクトされた事例をご紹介します。
この記事はこんな人におすすめです。
- これからLINEスタンプを作るときに注意することあるかな?
- リジェクトされないためにどうしたらいい?
この記事を読むと以下のことがわかります。
- リジェクトとは?
- リジェクトの基準
- リジェクトされないために
- リジェクトされた事例
リジェクトとは?
LINEスタンプを販売するまでには、スタンプの申請→審査→承認という過程を踏む必要があります。
承認されてやっと販売できるわけですが、承認されずに手戻りが発生する場合があります。それが、「リジェクト」されたということになります。
リジェクトされるとLINE CREATORS MARKETマイページのメッセージセンターに指摘内容が届きます。その内容を修正して、もう一度審査を経て、承認されれば販売することができます。
できれば、「リジェクト」されたくないですよね…。
リジェクトの基準
スタンプ審査ガイドラインによると以下の5つの観点から、審査が行われています。
- 画像(スタンプ画像、メイン画像、トークルームタブ画像)
- テキスト(スタンプタイトル、商品説明文、クリエイター名、Copyright)
- モラル
- ビジネス・広告・その他
- 権利・法律
では、順番に見てみましょう。
画像
「画像」は、スタンプ画像、メイン画像、トークルームタブ画像における審査基準になります。
「画像」は、以下のような観点で審査されます。
- LINEスタンプの仕様に合致しているか
- コミュニケーションツールとして使えるか
- 見づらいスタンプではないか
- ロゴやテキストのみではないか
- 既に販売されているスタンプの複製でないか
LINEスタンプの規格に沿っているかということが大事になってきます。
テキスト
「テキスト」は、スタンプタイトル、商品説明文、クリエイター名、Copyrightにおける審査基準になります。
「テキスト」は、以下のような観点で審査されます。
- LINEの規格に合っているか
- テキストに誤りがないか
- 絵文字や機種依存文字が入っていないか
- 告知文言やURLが入っていないか
- タイトルや説明文が極端に短くないか
モラル
「モラル」は、スタンプ全体に関する審査基準になります。
「モラル」は、以下のような観点で審査されます。
- 犯罪を助長していないか
- 不快感を与えるようなものではないか
- 政治的・宗教的なものではないか
- ユーザーの誤解を招くようなものでないか
不快感を与えないようなスタンプ作りを心がければokです。
ビジネス・広告・その他
「ビジネス・広告・その他」も、スタンプ全体に関する審査基準になります。
「ビジネス・広告・その他」は、以下のような観点で審査されます。
- スタンプ購入に個人情報を必要としないか
- 宣伝を目的としたものでないか
- チャリティーや寄付を募るものではないか
権利・法律
「権利・法律」も、スタンプ全体に関する審査基準になります。
「権利・法律」は、以下のような観点で審査されます。
- 商標権、著作権、特許権、意匠権などの知的財産権を侵害していないか
- 肖像権、パブリシティ権などを侵害していないか
インドネシア問題
これまで、基準についてご紹介しましたが、その基準は販売地域によっても変わってきます。
特に「インドネシア」では、上記の基準に加えて国のタブーという観点がでてきます。
「インドネシア問題」っていうみたいです。
申請時に販売地域として「インドネシア」を選択すると、リジェクトされる確率が上がるかもしれません。
また、リジェクトはされなくても、審査に時間がかかる可能性があります。
なので、なるべく早く販売したいという方は、「インドネシア」を販売地域から外すことも選択肢の1つとしてアリだと思います。
リジェクトされないために
前項では、リジェクトの判定基準をお伝えしてきました。
ここでは、リジェクトされないために気をつけたいポイントを整理していきます。
LINEの規格に沿ったスタンプの作成
まずは、基本的なことですが、LINEの規格に沿ったスタンプの作成することが重要になってきます。
以下のチェックポイントを確認しながら、作成していきましょう。
ここで、チェックポイント3つ目の「イラストは枠内にきちんと収まっているか?」ということについて、少しご紹介します。
「イラストを枠ギリギリまでもっていきたい!」という方もいるかもしれませんが、以下にあるように枠より10px程度内側に収まるようにするよう必要があります。
トリミングされた画像の外枠とコンテンツの間には10pxぐらいの余白が必要です。
LINE CREATORS MARKET https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
なので、少し余裕をもってイラストを収めるようにしましょう。
オリジナルのイラスト作成
複数のスタンプを作成する方は、以前使ったイラストを次のスタンプでも使いたいということもあると思います。
その場合には、色を変えたり、ポーズを変えるなど一工夫必要になります。
また、同じスタンプ内でも、輪郭が同じで少し表情を変えた程度であれば、似たようなイラストとしてリジェクトされることがあります。
その場合には、全身のイラストを入れてみたり、サブキャラクターを登場させるなど、別の角度のものを入れることをおすすめします。
リジェクトされた事例
ここでは、実際にリジェクトされた事例についてご紹介します。
事例1. スタンプが類似している
まずは、「画像」に関する事例を見てみます。
【該当項目】
1. 画像(スタンプ画像、メイン画像、トークルームタブ画像)
1.5.スタンプ全体のバランスを著しく欠いているもの
【リジェクト内容】
リジェクト内容は、「類似した構図・ポーズ・表情のスタンプが多数ある」ということでした。
このスタンプは上のイラストのように、基本となるキャラクターを作って、周りの文字や表情をちょっと変えたものでした。
なので、40個すべての画像が修正対象でした。
自分の中では1つ1つはっきり違いを出しているつもりだったので、すべての画像が対象なのは、さすがに辛かったです笑
全身のポーズを追加したり、キャラクターに物を持たせたりして、大規模に修正しました。
事例2. 他のスタンプと同じイラストを使用
次も、「画像」に関する事例です。
【該当項目】
1. 画像(スタンプ画像、メイン画像、トークルームタブ画像)
1.10. 既にスタンプショップで販売されているスタンプの複製
【リジェクト内容】
このスタンプは、以前作っていたスタンプと文字が全く一緒だったので、そのままコピーしていたものでした。
この頃は、自分の作った作品でも複製がいけないことだと知らず、申請してしまっていました。
違いを出すために、文字色等を変更して申請しました。
事例3. 他のスタンプと同じタイトルを使用
次は、「テキスト」に関する事例です。
【該当項目】
2.テキスト(スタンプタイトル、商品説明文、クリエイター名、Copyright)
2.1.LINEが定めるフォーマットに合致しないもの
【リジェクト内容】
リジェクト内容は、「他のスタンプとタイトルが同一」ということでした。
以前作っていたスタンプの第二弾としてスタンプを作成したときに、同じタイトルにしたものです。
その時は、それを知らずに申請してしまっていました。
第二弾ということが分かるタイトルに変更しました。
事例4. 肌の露出が多い
次は、「モラル」に関する事例です。
【該当項目】
3.モラル
3.15.性的な表現を含むもの
【リジェクト内容】
リジェクト内容は、「肌の露出が多い」ということでした。
天使の全身を描いたときに、全体を薄いだいだい色で塗っていました。それが、裸を連想されるものとしてリジェクトされてしまいました。
その時には、リアルな裸の形を描いておらず、上の画像のようにワンピースを着ているような形で表していました。
なので、裸の形をしていなくても、塗る色によって、肌の露出が多いものとして見なされたようです。
天使の胴体部分に別の色を塗って、ワンピースを着ている感じにしました。
事例5. 赤十字マークの使用
最後は、「権利・法律」に関する事例です。
【該当項目】
5.権利・法律
5.1.当社または第三者の商標権、著作権、特許権、意匠権などの知的財産権を侵害し、または使用されている素材がサードパーティの利用条件に違反しているもの
【リジェクト内容】
リジェクト内容は、「赤十字マークおよび類似マーク(赤系統の色を使用した十字マーク)の使用は制限されている」ということでした。
このスタンプは、病院関係のイラストを描いたときに、赤十字マークを使ってしまったものです。
まさか、それがリジェクト対象になると思っていなかったので、この1件で勉強になりました。
赤十字マークを別のマークに変更しました。
まとめ
この記事では、スタンプのリジェクトされる基準と、事例と対処方法についてご紹介しました。
今回ご紹介した事例が少しでも参考になれば幸いです。